河口湖口(六合目で吉田口登山道と合流)、富士宮口、須走口、御殿場口などがある。それぞれの登山口(自動車道の終点)は全て「五合目」あるいは「新五合目」を名乗っているが、各登山口で五合目の標高が全く異なる。下記の所要時間は目安であり、比較的体力のある人を基準としており、登山初心者は1.5倍くらいの時間がかかる。また、渋滞時は2倍近く時間がかかることもあるし、富士登山競走のトップ選手は目安時間の1/4以下の時間で登る。

河口湖口(六合目で吉田口登山道と合流)
利点 - 東京方面からアクセスしやすく、バスの本数も多いので最も利用者数が多い。山小屋が多く休憩しやすい。御来光がどの地点でも拝める。
難点 - 最も登山者が多いゆえに最も混雑する登山口でもある。御来光時には八合目から上が渋滞になりやすく、渋滞により御来光時に頂上にたどり着けない人も多い。七合目付近に急な岩場がある。歩行距離が富士宮口や須走口より長い。下山道には山小屋が一軒しかない。下山時、最後に登りがある。マイカー規制の無い時期の週末には道路(富士山有料道路)が富士宮口と同様に大渋滞を起こすことがある。
五合目の標高 - 2305 m
距離 - 登り 7.5 km 下り 7.6 km
所要時間 - 登り5時間30分 下り3時間。休日の御来光時は渋滞により3時間程度余分にかかる。
山小屋の数 - 19(五合目駐車場前の2軒、吉田口五合目付近の3軒を含む・頂上の小屋4軒と本八合目の1軒は須走口扱いで含まず)
富士宮口
利点 - 各登山道の中で歩行距離が最も短い。五合目の標高が最も高い。岩場が多いためすべりにくく登りやすい。頂上が富士山最高地点の剣ヶ峰に一番近い。
難点 - 登りと下りが同じ道のため混雑しやすい。岩場が多いため下りでは膝に負担がかかる。登山道や山小屋からでは御来光が拝めない所が多い。南側のため晴れている日は日差しが強い。バスの本数が河口湖口に比べると少ない。新五合目の駐車場の収容力が少なく(約500台)、マイカー規制の無い時期の週末には道路(富士山スカイライン)が大渋滞を起こすことがある。また、駐車場が溢れた時は路側駐車となるが、新五合目から遠く離れた所での駐車を強いられることもある。
新五合目の標高 - 2400 m
距離 - 登り 5.0 km 下り 5.0 km
所要時間 - 登り5時間 下り2時間30分
山小屋の数 - 9(新五合目1・頂上1含む)
須走口
利点 - 人が少なく、本八合目で河口湖口と合流するまでは落ち着いて登れる。樹林地帯があり草花を観察できる。下山道に砂走りがある。御来光がどの地点でも拝める。元々登山者が少なかったためマイカー規制がなかったが、登山者急増により平成19年度から社会実験としてマイカー規制が行われることとなった[6]。神奈川方面からアクセスしやすい。
難点 - 新五合目の標高が少し低いので、富士宮口や河口湖口より体力がいる。砂走りは石が多く、御殿場口の大砂走りほどは軽快に下れない。本八合目から上が河口湖口と合流するため、御来光時には渋滞になりやすい。
新五合目の標高 - 2000 m
距離 - 登り7.8 km 下り6.2 km
所要時間 - 登り5時間30分 下り3時間
山小屋の数 - 13(新五合目3・頂上4含む・八合五勺の小屋1軒は河口湖口扱いで含まず。新五合目の小屋のうち、下山口(砂払五合目)の小屋は宿泊できない。)
御殿場口
利点 - 人が非常に少ないので落ち着いて登れる。新五合目の標高が低いので高度に身体を順応しやすい。大砂走りがあり快適に下山できるため、下山道として人気がある。御来光がどの地点でも拝める。
難点 - 新五合目の標高が低いため体力が必要。滑りやすい砂礫の部分が多く登りづらい。景色が単調。山小屋が少なく休憩しにくい。特に新五合目から7合目まで全く山小屋・トイレがない。道がわかりにくいところがあり特に夜間は道に迷いやすい。バスが少なくアクセスしにくい。
新五合目の標高 - 1440 m
距離 - 登り 11.0 km 下り 8.5 km
所要時間 - 登り7時間30分 下り3時間
山小屋の数 - 7(新五合目2・頂上1含む・営業期間が極端に短い小屋やそのシーズンは全く営業しない小屋もある。なお新五合目の小屋のうち1軒は宿泊できない。)
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